「理学部に入りたいと思っているんだけど、後悔することある?」理系の理学部は、どのような雰囲気なのか気になることありますよね。
そこで大学の4年間、理学部の数学科として生活してきた筆者が、理学部は一体どのようなところなのか解説していきます。
この記事を読むことで、理学部の現実について知ることができるので最後までご覧ください。
そもそも理学部とは

理学部とは、簡単に言えば学問の本質を学ぶ学部です。数学なら、「なぜこの定理が導けるのか」「この空間の定義とは?」このようなことを学びます。

「1+1=2」を厳密にやったこともあったよ。さっぱり理解できなかったけど…。
よく理学部と工学部を比較されることがありますが、理学部は「自然の摂理を探求」に対して工学は「学問を人間へ応用」した学問です。
また、大学院では、自分が知りたいことを研究することができます。大学はどちらかというと学ぶことが中心です。
では、実際に理学部に入ったらどのようなことをやり、何に後悔するのでしょうか。
理学部に入って後悔したこと①勉強が難しい


断トツで後悔したことは、勉強が異様に難しいことです。特に数学科は、入試で学んだことや内容はほとんど出てこないですよ。



高校までの数学はどちらかというとパズルゲームの感覚があるけど、大学数学は別物だよ。
基本的に高校で学んだことの証明の深堀をやってきます。大学では「そもそも数とは?」みたいな感じでどんどん証明を中心にやっていきます。



数学だから、数字がいっぱい出てくるの?



その逆だよ。数学科には数学はほとんど出てこない。ギリシャ文字が中心で、物理学科の方が数字が出てくるんじゃないかな。
数学科だけではなくても、理学部全般の科目はすべて難しいです。数学が得意だからという選び方は、かならず何度かは挫折すると思います。



自分も数学が得意だったから入ったけど、キツかったね。
理学部に入って後悔したこた②生活の役に立たない


理学部の勉強は、生活の役に立ちません。大学の勉強は基本そんなもんですが、特に理学部は、役に立つことはないですね。その学問自体が一切役に立たないわけではないのですが、役に立つまでの道のりが長いです。
スマホの中身を知ったところで、スマホを使いこなせるようにならないのと同じです。確かに中身をしっかりしなければ、スマホは生まれませんが、私たちが普段生活しているうえでは関係ないです。
理学部は、そんな理系科目の根幹を探索していく学問です。



好きな人は、本当にハマるかもしれないね。
理学部に入って後悔したこと③理解できないと面白くない
まあ勉強は理解できなければすべて面白くないですが、やっぱり難しい内容だと理解が全然追いつかないんですよね。
みなさんは一回解いてみて後から見返した時に、「あ、分かった」ってなることありませんか?やっぱ大学生でもあるんですけど、理解できるまでの期間が長いんですよ。
大学4年になったときに、見返して1年や2年の内容がわかったほどだったので、かなり理解には苦しみました。
結局、どこまで自分が粘り強く勉強していけるかがカギになりますね。
理学部に入って後悔したこと④テストが鬼
理学部のテストは基本的に課題ではなく、テストが中心になると思います。そしてそのテストで一発勝負となって自分の単位が取れるかどうか決まることが多いですね。
しかし、やはり理学部全般のテストが難しいのは事実です。それなら単位が取れないじゃないかと思う人もいると思いますが、大学の内容を理解できていなくても過去問があれば乗り越えることができます。
しかし、過去問の内容も問題がそのまま出るのではなく、問題内容が似ているだけです。過去問を手に入れても内容を理解するのに苦労することが多いです。



先生によっては過去問のまま出してくることもあるけどね。
理学部に向いている人
ではどのような人が、理学部に入るのに向いているのでしょうか。筆者はこのように考えます。
理学部に向いている人
- 教師になりたい人
- その学問の研究をしたい人
- やりたい職業につけやすいか
筆者にとっては理学部を選ぶのに、その学問が好きかどうかは関係ないと思っています。どれだけ自分が目標を持って、乗り越えられるのかを意識しなければ超えることはできません。
例えば、数学が好きで数学科に入っても、理解できないできらいになることはほぼ確実です。しかし嫌いになったとしても、自分が目指す目標があればきっと乗り越えることができます。



でも、数学が好きだからどうしても数学科に入りたい!



それなら一度参考書を買って、大学の勉強がどのようなものか確認するのがいいんじゃないかな。イメージが付きやすくなるよ。
大学という過程を通して、自分の将来何を目指すのかを軸に考えることが大事だと思います。もちろん、大学生活で進路を変えていくのもいいと思います。現時点で、可能性が高い将来を目指してみましょう。
もし、今将来が決まっていないならば、理学部はあまりおすすめしません。職種もだいぶ限られてしまうし、役に立つことを学ぶことがないのでやめた方がいいです。
理学部に入っても後悔しない大学生活を送るためには?
とは言っても、もう理学部に入って後悔している人もいると思います。
そんな人は勉強以外をがんばってみるのがオススメです。もちろん大学を辞める手もありますが…。
筆者としては、読書をするのがオススメです。読書は自分がどれだけ「無知」で何も知らないか思い知らされます。
しかし、それだけ多くの学びがあるのが事実です。時間が取りやすい大学生だからこそ読書をしてみてはいかがでしょうか。
読みたい本がないなあ、という人はこちらの記事も参考にしてみてください。きっと役に立つと思います。
https://trip.pannomimiblog.com/university-book/
理学部の数学科に入った後悔とは?まとめ
今回は理学部に入って後悔したことについて書きました。筆者自身は理学部に入っていろいろ苦労したことが本当に多かったです。とりあえず「難しい」これに尽きますね。
ですが、結構大学生活は楽しめました。ボランティアや読書など自分のやりたいことがいろいろできたので、「学部の勉強だけがすべてじゃない」ってことだけは忘れないで欲しいです。
もし自分が後悔しているなら学部を変えてもいいと思うし、それ以外で頑張ってみるといいと思います。自分がこれだと思う方に進んでみてください。
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