『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞にノミネートされた作品はすべて読んでいこう!

夏休みを満喫していますか?

まだコロナもあるし、暇だよ!

という人もいるかもしれません。

コロナの夏は外に出にくいし、遊べませんよね。

こんな夏だからこそ本を読むのはどうですか?

今回は夏にぴったりな本を紹介します!

目次

52ヘルツのクジラたち 中央公論新社 町田そのこ

あらすじ

52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

https://bookmeter.com/books/15533416

誰にも話せない自分だけの秘密

皆さんは誰にも話せない秘密とかありますか?

僕はこれといって話せないものはほとんどないですけど、あまり人に話すのは好きではないですね。

できるだけ隠したいという気持ちがあります

 

この物語は、過去にトラウマがあり、主人公の心情はいくら叫んでも他人には何も届けることができないと感じている主人公の物語です。

それを52ヘルツをだすクジラとかけています。

実際にクジラたちは孤独を感じているかは賛否両論みたいです。

まあでも広い海の中にだれも認知されないクジラは可哀そうです。

 

伝えられないということを感じたことありますか?

多少なりと心当たりがあると思います。

友達に大事なことを伝えたいけどうまく伝えることができなかったり、過去にあった出来事に対して誰にも相談できない。

相手との距離感を考え、相手に頼ることができずに抱え込むこともありませんか

そのように相手に伝えきれないことは誰でもあると思います。

 

この作品の中に出てくる登場人物はそれぞれの「伝えきれない心の声」をもっています。

主人公たちの「声」に注目されがちですが、その関わる人たちの「声」も考えることでとても深く読むことができます。

彼らの「声」も考えながら読んでいくことでさらに面白いと感じられる作品でした。

 

過去とどのように向き合うか

僕も小学6年生の頃に父親を亡くし、つらい思いを感じました。

こんなに身近な人でもある日いきなりいなくなってしまうんだと感じ、しばらく放心状態でした。

正直現実を受け入れられませんでした。

今では大丈夫ですが、時々あの時を思い出すと悲しい気持ちになり、泣きたくなります。

 

辛い出来事があった時は人間は二つの行動をとります。

  • 現実から目を反らし、逃避する。
  • 辛い出来事を受け入れて前に進む。

もちろんいつかは受け入れて前に進むしかありません。

しかし、経験が重たいほど現実から目を反らしたくなります。

目を反らすのは大事です。

人間は休まないと生きていけません。

 

だけどそこから少しずつでいいので行動をとることが大切です。

 

過去につらい状況に立たされても、自分がどんな行動をとらなければいけないか考え、自分の意思で進んでいく。

このようなことをこの小説から学ぶことができました。

本当に主人公は強い人間で感銘を受けました。

 

まとめ

この小説は厳しい過去からの成長していく物語です。

読んでいて本当につらく大変な過去の内容が入ってきます。

実際に僕が主人公の経験をしたら発狂して病んでしまうと思います…笑

 

ですがそこから主人公と少年が出会い、様々な思いが生まれてくるところがとても感動的でした。この夏にはピッタリな内容になっているので読んでみてください!

 

ここまでありがとうございました!

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この記事を書いた人

kazuのアバター kazu ブログ運営者

東京理科大学に在学
趣味:読書・筋トレ・ゲーム・料理
資格:数検準1級、英検2級
ぐだぐだと面白そうなことを経験するために生活している大学生。
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