「高校の時に数学が好きだから数学科に行こう」「学びたいこともないし、数学が好きだから数学科に行こうかな」
このように、大学でも数学を学びたいから「数学科」に行こうと考えている人も多いと思います。高校の数学は、「パズル」みたいで楽しいのでよくわかります。
しかし、実際に数学科に行っている僕からいうと「一度立ち止まって考え直した方がいい」です。
この記事を読むことで、自分が「数学科に向いているのか」考えられるようになり、後悔しない選択をすることができるので最後まで読んでいってください!
数学科はやばいの?【結論】
数学科は何も調べずに、入学すると必ず後悔します。ここに来たみなさんは、どのぐらいやばいかを確認しているので偉いと思いますが、僕は調べないで入学して後悔しました。
しかし、やばいといっても、高校数学とどのような「違い」があり、どのような人が「向いているのか」しっかり考えていく必要があります。
また、本気で数学科に行きたいなら、「今やっておくべきこと」なども解説していきます。
高校数学と大学数学の違い
まず、みなさんが行っている「高校数学の特徴」について考えていきましょう。高校数学には以下のような内容があります。
これは僕の主観ですので、みなさんがやっている高校数学を想像してもらって構いません。
しかし、大学数学になるとこれらは一切なくなります。特に数学科だと。
大学数学はiPhoneに例えると、僕はこのようなものになると思っています。
「iphoneをいじることは好き」だが、細かい構造までは見たくないという人はたくさんいると思います。
それとそれと同じように大学数学は「この公式はどのようにすれば導けるのか」と考えることになります。
「高校数学」と「大学数学」はこのような違いがあります。いままで数字を動かしてやっていた高校数学とは違い、細かい構造を見ていくのです。
本当に数学科はやばい?実際に大学数学でやること
ここまで読んで、「いっていることがアバウトすぎてよくわからないわ」という人も出てくると思います。
では、実際に「大学数学で出てくる定義」について紹介していこうと思います。
みなさんは、数Ⅱで極限limについて学んだと思います。それを大学数学に書き換えたらどうなるのか紹介します。おさらいとして極限値の定義を見てみましょう!
この時「bをx→aとしたときのfの極限値」といいました。
この極限のlimは「大学数学」になると定義が変わり、以下のようなものとなります。
よくわからないと思いますが、説明はしません。(めんどうなので)
実際に、これが何を言っているかは、しっかり学べばわかります。それを解読するのが大学数学の大変な所でもあります。
そして、これを使い、異なる証明(ε-δ論法など)を導いていったりするのです。
数学科に向いている人
では、どのような人が数学科に向いているのでしょうか。以下のような人が向いていると考えられます。
数学の研究をしたい人
数学科は、数学の研究をしっかりしたい人には向いています。では、数学の研究とはどのようなことをするのでしょうか。
そのような数学自体を研究したい人は、とても楽しいものとなると思います。
自分はそのタイプではないのでよくわからないですが、生粋の数学好きの人はとても楽しそうに数学をやっています。
塾や予備校の先生になりたい人
「塾」や「難関予備校」などの講師になりたい人も、数学科は向いていると思います。
僕は高校生の時に「東進の東大を目指している人」が受ける数学の授業を受けたことがありました。
その時の先生は大学数学を使って、難関大の問題を解いていました。
その時使っていたのは「一致の定理」というものです。ちなみに、それは大学二年生で学びました。(いまだに理解できていないです)
そのように高度な数学を使い、高校数学を解いて教えたい!という人には数学科はおすすめです。
高校や中学の教師のためだとダメなの?
「全然ダメではない」のですが、正直にいって、やめた方がいいです。
高校や中学教師は大学数学まで詰め込まなくていいと僕は思っています。
もちろん、本当に数学を理解し、教えるために大学数学を理解しようとするのは素晴らしいと思います。
しかし、教職を取る学生が並行して、数学科の内容を理解するのは「相当な労力」を必要とします。教師になるためには、様々なことを大学でやらなければいけません。
教師は「数学を教える」こと以外にもやることが多いので、数学科はやめた方がいいと思うのです。しかし、それでも

教師たるもの、数学を理解していなければ教える資格なし!
と思う人もいるかもしれません。しかし、高校や中学の授業は、原則として、教科書に沿って教えなければいけません。
大学数学なんて、高校の教科書にはめったに出てこないですよね。大学数学まで踏み込んで、話すことは滅多にないのです。

もしかしたら、大学数学を学んでいることで、生徒に「より良い内容」を提供できるかもよ?
それは、確かにあるかもしれません。しかし、それは教師として優先事項ではないです。
教師はより高度な内容を生徒に教えることも大切ですが、「生徒に考えさせ、シンプルでわかりやすく解説できる」方が大切です。
論理にあった証明も大切だと思いますが、教師はそれ以上に、生徒のことを考えて授業を組み立てていく方が大切なのです。
なので、学校の教師は決して数学科ではなくてもいいと僕は思っています。ここまで言って数学科にまだ悩んでいる人もいると思います。
次の項目では、もっと具体的に数学科を知る方法について解説します。
大学数学の教科書を見る
実際に、大学で使う教科書を買って確認するのが一番手っ取り早いです。自分で実際に読んでみてこう問いかけて見てください。
もちろん、解いてみるのもいいと思います。そこで結構解けるし、楽しいなと感じるかもしれません。
実際に、僕が使った教科書も載せておくので自分で興味持った分野を買ってみるのがいいと思います。
多少高いと思いますが、自分の将来を決める選択です。充実した、楽しい大学生活を送りたいなら、学ぶ学問についてしっかり調べるべきです!
購入するのは皆さんの自由ですが、後悔しないように、一冊だけでも購入して解いてみることをおすすめします!
数学科に行く人が今やっておくべきこと
それでも、数学科に行きたいと思うなら、しっかりと高校数学をしっかり勉強をしましょう。

さっき「高校数学」と「大学数学」は違うといっていなかった?
と疑問に思った人もいます。しかし、高校数学ができなければ大学数学もできません。先程出した、極限もそうですが、高校数学の基盤があってこその大学数学なのです。

実際に、数学がよくできた人の方が、大学数学も簡単に解いていた印象があるよ。
ですが、「数学の学習の仕方がわからない」という人もいるかと思います。そこでおすすめなのが、数学の専門塾の「数強塾」というものです。
数学の専門塾なんて行かなくていいと思う人も多いと思いますが、数学科はどんな学部の中でも最も理解が厳しいといっても過言ではないです。
高校生のうちから数学の本質を知ることで、大学数学でも自信をもって進むことができるでしょう。

自分も、もっと数学の勉強をしておけばよかったと後悔しているよ。
体験は無料なので、オンライン数学塾「数強塾」に申し込んでみて授業を受けてみることをおすすめします。
数学科はやばい?【まとめ】
様々な数学の教科書があり、戸惑った人がいるとは思いますが、自分の将来のためにしっかり考えて見てください。
僕は大学の名前で決めるのも大切ですが、どのような学問を学ぶかもしっかり考えるべきだと思います。
4年間それについて学んでいくのは大学をやり切れるか重要な場面です。
まだ、受験を終えていないみなさんには、様々な可能性があります!一つの選択肢にとらわれずに考えてください!
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